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NHK-FM『今日は一日“アナログ・レコード”三昧』を聴いて・・・

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いや~聴きましたよ10時間!!
長過ぎて始めの方の内容忘れてしまいました(笑)
まあ、フリーソフトのRadikoolを利用して録音もしたので、何時でも聴き返せますが・・・

連休最終日の12日にNHK-FMにて『今日は一日“アナログ・レコード”三昧』という番組が放送されました。

出演者順に内容を紹介しますと・・・

総合MCの高市佳明アナウンサー、ってこの人相当な音楽好きです。DJが変わる度にかける音楽のジャンルも変わるのですが、どの話題にも付いて行ける音楽知識を持ち合わせた人物でした。凄い!

前半MCはLittle Glee Monstermanakaさん、ググってみると、レコード好きで、ビートルズ(特にジョン)のファンだそうです。今回は80年代縛りでレコードをかけていましたが、飯島真理からセロニアス・モンクまで、あなた本当に17歳??と言いたくなる幅広い趣味を披露してくれました。

まあ、ここ迄は音楽好きで凄いね~って話でしたが、次のDJ、THE BAWDIESROYさんが一気に内容を濃くしてしまいました(笑)
先ずは、バスケ少年だったROYさん達を音楽少年に変えた、60年代のガレージ・パンク・バンド、ザ・ソニックスに始まり、ザ・ソニックスが手本にしたR&B、ソウル・ミュージシャン、それもLPを出せなくて、7インチ(シングル)でしか発表の場を持てなかったB級、C級の方々のレコードが続き、間にノーザン・ソウルものを挟み、最後にはウィルソン・ピケットの憧れであり、サム・クックの師でもあったゴスペル・シンガー(名前忘れました・・・ダメじゃん・・・汗)で幕をおろしました。いや~濃かった・・・(笑)



早くもお腹一杯となった所で、OKAMOTO'Sハマ・オカモトさんが畳みかけます!
ROYさんの選曲を聴いてあえて洋楽を外し、主に和モノと呼ばれる音楽をメインに攻めてきました。特にGS(グループ・サウンズ)ネタが凄く濃くて笑えました!

次のミュージシャンであり音楽ライターでもある和久井光司さんの出番が、私にとってこの番組最大の聴き所となりました。
ビートルズの『Please Please Me』のイギリス盤(幻のゴールド・パーロフォン)と国内盤(オデオン赤盤)から「Twist And Shout」の聴き比べ(私の貧弱なオーディオ装置から流れるラジオの音でさえ違いがわかるのですから、NHKのスタジオ(90万円以上のプレーヤー)で直接聴いたら・・・)で始まり、『With The Beatles』のマト1とマト7の聴き比べ(これも相当違う・・・らしい・・・笑)やら、「Lady Madonna」をLPと7インチ・シングルで聴き比べ(ピアノの表現度が格段に違うようです!)やら、サディスティック・ミカ・バンドの「タイムマシンにおねがい」の7インチ、セックス・ピストルズの「Anarchy In The UK」の幻の7インチ、ザ・ナックの「My Sharona」の7インチ等を立て続けにかけて行きました。
素晴らしい機材で再生するアナログの良さを確認できました。更には7インチ・シングルの持つポテンシャルの高さには腰が抜けました←大げさ・・・(笑)レコード・コレクターの中でも7インチを主に収集する方々が存在しますが、彼らの気持ちがちょっとだけ分かりました!



続いて女性DJとしては売上世界一とも言われているDJ KAORIカオリではなくケオリと読みます)さんが、DJプレイを披露・・・その後はレアグルーヴを中心に選曲・・・しっとりと聴かせる曲が多くて、その前の和久井光司さんの番で興奮した自分をチルアウトさせてくれました!

前半最後は、テクニクスでSL-1200シリーズの開発も手掛けたチーフエンジニアの井谷哲也さんが登場!このパートだけテクニクスの新開発プレーヤー(車が買える程のお値段!!)で進行、プレーヤー開発時にサウンド・チェックとして使用する音源を中心に選曲されていました。特にコーネリアス小山田圭吾さんによる非売品のオーディオ・チェック・レコード、その名もズバリ『Audio Check』はとても興味深いものでした!音源の一部は↓こちらで聴く事が出来ます。



ニュースによる中断を挟み、後半のスタートです。

後半のMCはGLIM SPANKYのお二人(松尾レミさんと亀本寛貴さん)が務めました。
いきなり、スーフィー・クワイアというヒッピー・サークルが1975年に出した『The Sufi Dance And Song Album』というアルバムからの曲をチョイス!殆ど意味不明・・・(笑)でも、楽しかった!これは、松尾レミさんがレコード・ショップのサイケデリック・コーナーからディグったもので、このスーフィー・クワイアのベスト盤はApple Music等のサブスクリプションサービスで聴く事が出来ます!ちょっとソフト・ロックに通ずる音楽性も含んでいて興味深いです。
松尾さんは、ロックに開眼する以前に、家で聴いていたレコードを持参。アンリ・サルヴァドールの「Mais Non Mais Non (Mah-na Mah-na)」やニノ・フェレールの「Les Cornichons」等が印象に残りました。亀本さんのローリング・ストーンズ縛りの選曲も良かったです。



お次は、日本屈指のマスタリング/カッティング・エンジニアである小鐵徹さんが登場。小鐵さんが活躍される以前には日本にマスタリングの概念が存在しなかった事実や、明かりや空調を落として作業する話や、ザ・クロマニヨンズのマスタリング時には曲をいったんレコード化し、且つ、プレーヤーで再生した音源をデジタルとして取り込むという手法を用いている話を披露しました。大変興味深かったです。

最後のコーナーは、都内の有名レコード・ショップの店長(竹野智博さん、椿正雄さん、萩原貴久さん)による「アナログ・レコード銘店座談会」でした。
色々お話は聞けたのですが、私が一番持って行かれたのは、発禁になりこの世に存在しない筈のA&Mレコードのセックス・ピストルズGod Save The Queen」の7インチ再生!これにはテンション上がりました(笑)



番組の最後にはGLIM SPANKY松尾レミさんによる選曲で、追悼の意味も込めてフランス・ギャルの「Le Coeur Qui Jazze」がかかりました!



以上、駆け足でしたが、纏めです!
長かったけれど、楽しくて、音楽の話なら何時まででも聞けるな~と思いましたし、自分の環境ではまともな音でレコードは聴けませんので大きな事は言えませんが、アナログ・レコードの奥深さを少しだけ覗き見れた感じがしました!
『今日は一日“アナログ・レコード”三昧』のパート2を是非聴いてみたいものです!!

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