『名盤ドキュメント「YMO“ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー”」』を観て
皆さん、遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
三が日に放送された番組の中で一番面白かったものは・・・『名盤ドキュメント「YMO“ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー”」』以外ありますまい(断言)、だって他に観てないんだもの(笑)
冗談はさておき、非常に興味深い内容だった事は確かですし、見逃した方は有料ですが是非NHKオンデマンドでもって観るべきです。
以下、amassより引用
NHK BSプレミアムで1月2日に放送された『名盤ドキュメント「YMO“ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー”〜世界震撼!テクノポップの衝撃〜」』がNHKオンデマンドで配信中。価格は単品216円(税込)。購入期限は2019年1月16日まで。
番組では、YMOが1979年にリリースしたアルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』を特集。その魅力を「録音原盤」に残されたマルチトラックを聴きながら、録音当時のスタジオの様子の証言を交えて、名盤誕生の秘話を紐解いていく。出演は高田漣、森山公稀、砂原良徳、松武秀樹、吉沢典夫、鮎川誠、川添象郎、横尾忠則、中沢新一、いとうせいこう、石野卓球、山口一郎。
『名盤ドキュメント』は、主に70〜80年代(=LPレコードの時代)の画期的な「コンセプト・アルバム」が、どのような演奏、録音技術、ミュージシャンの思いや葛藤から生まれたのかを深く掘り下げる音楽ドキュメント・シリーズ。これまでに井上陽水『氷の世界』、はっぴいえんど『風街ろまん』などが放送されています。
なお、NHK BSプレミアムで同日に放送された『細野晴臣イエローマジックショー2』は配信されていません。
■『名盤ドキュメント「YMO“ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー”〜世界震撼!テクノポップの衝撃〜」』
NHK BSプレミアム 2019年1月2日(水)22:30〜
【放送内容】
シリーズ8作目は、伝説的音楽ユニット「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」の2nd『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー(1979)』。「テクノポリス」「ライディーン」という代表曲を収めたYMO最大のヒット作で、1980年にミリオン達成、日本レコード大賞アルバム賞受賞。
「YMO」の始まりは、「はっぴいえんど」以降さまざまな挑戦を続けた細野晴臣が、世界進出を狙って結成。デビューアルバムは国内では鳴かず飛ばず、逆に世界ツアーの成功を経て、ミリオンヒットしたのが本アルバム。その魅力を紐解く「録音原盤(マルチトラックテープ)」を40年ぶりに再生、メンバーが最新の電子楽器に翻弄されつつ生み出したアルバムの謎と魅力に迫る!
【番組スタッフから】
☆この番組を企画したきっかけは?
2018年はYMO結成から40年、2019年は「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」発売40周年という記念すべき年。そんな特別な年に、遂にYMOの伝説的名盤に挑むことになりました。
☆番組の見どころは?
まずは、超貴重!特別にレコード会社の倉庫から蔵出しされた「マルチトラックテープ」に残されていた、メンバーの演奏は必聴です!また、1枚の音楽アルバムから拡がる多彩な解釈、著名人の思い出のエピソードなど、ディープな内容盛り沢山です。
☆見てくださる方に一言
リアルタイムに衝撃を受けた世代の方、子どもの頃に親しんだ方、YMO散解後に聴いた若い世代の方など、様々な世代の音楽ファンにお届けしたい音楽ドキュメンタリー番組です。是非お正月の夜に、ご家族そろってお楽しみ下さい!
(ディレクター 牟田高太郎)
【出演者】(以下五十音順)
鮎川誠(シーナ&ザ・ロケッツ)、石野卓球(電気グルーヴ) 、いとうせいこう、川添象郎、砂原良徳、高田漣、中沢新一、松武秀樹、森山公稀(odol) 山口一郎(サカナクション)、横尾忠則、吉沢典夫
●NHKオンデマンド内 番組ページ
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2018094286SC000/
●NHKサイト内 番組ページ
http://www4.nhk.or.jp/P3274/
引用ここまで
amass
全編が見どころなのですが、特にアルファレコードのエグゼクティブ・プロデューサー、川添象郎によって語られた内容【1stアルバムが全く売れず、仕方なくフュージョン・フェスティバルにYMOが出演した時、彼らの演奏を観たA&Mレコードのプロデューサー、トミー・リピューマが面白がった事がきっかけで、アメリカに進出した彼ら・・・その成功したライブの映像をNHKがニュースで流した事から、日本でもYMOはブレイクして行く・・・】にワクワクしながら見入ってしまいました。
アルバム唯一のカバー曲「Day Tripper」(勿論、オリジナルはビートルズ)にYMOメンバー以外で唯一人参加したアーティスト、シーナ&ロケッツのギター、鮎川誠の話も楽しかった!
先ずディーヴォがローリング・ストーンズのカバー「(I Can't Get No) Satisfaction」を新しい解釈でやっていた・・・なら俺たちはビートルズを・・・と言う事らしい。この時、鮎川のギターはストラトキャスターから6弦を外した5弦ギターで演奏しているそう・・・何故なら、当時ローリング・ストーンズのキース・リチャーズによる5弦ギターの手ぶら奏法に影響されていたからだそうで・・・ビートルズの曲なのにストーンズっぽいギターが入っているという皮肉に笑いました。
比較:
ディーヴォ、「(I Can't Get No) Satisfaction」
https://youtu.be/jadvt7CbH1o
YMO、「Day Tripper」
https://youtu.be/1gWhLxIR2Qc
海外ライブでは一番ウケが良く、マイケル・ジャクソンやエリック・クラプトンにカバーされた「Behind The Mask」については、高田漣が坂本龍一の言葉を引用して、「Technopolis」が歌謡曲を構築しなおすのと同じように、「Behind The Mask」ではロックを題材にやってみた・・・例えば、ザ・フーやローリング・ストーンズみたいな和音の動きをギターから鍵盤に置き換えて作曲したという件では、高田漣によるギターの実演も踏まえて大変わかりやすく解説されていました。
比較:
マイケル・ジャクソン、「Behind The Mask」
https://youtu.be/5bOkWTprifg
エリック・クラプトン、「Behind The Mask」
https://youtu.be/d_xMJscsw7w
YMO、「Behind The Mask」
https://youtu.be/u4VMLYnH_Dc
この番組を観終えて・・・私にとってYMOは未だに新鮮であり、彼らと同様に電子楽器を使った現在のEDMよりよっぽど刺激的な音楽に聞こえるのは、何故なのだろうかという疑問が湧いてきて、その疑問が解決しないままフワフワ漂っている状況です。
この罪作りなプログラムをぜひ貴方も視聴してみて下さい!!
最後に、最近アップされたYMOのPVで締めたいと思います。いずれもHDリマスターで画質アップが図られ、音声もボブ・ラディックによる最新マスタリング音源が使用されています。但し、いずれもショート・バージョンであり演奏途中でフェードアウトしてしまいます(涙)いずれ、フル・バージョンがパッケージ化されるのかな?
「Technopolis」
「Rydeen」
ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー(Standard Vinyl Edition)(完全生産限定盤) [Analog]
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックダイレクト
- 発売日: 2018/11/28
- メディア: LP Record
ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー(Collector's Vinyl Edition)(完全生産限定盤)(特典なし) [Analog]
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックダイレクト
- 発売日: 2018/11/28
- メディア: LP Record
おまけ・・・この番組の直後に放送された『細野晴臣イエローマジックショー2』も最高でした!
清水ミチコによる矢野顕子のものまねは改めて素晴らしく、且つ笑えます!
どうも、あけましておめでとうございます♪
いやぁ、これを見逃した愚か者な俺です…なのでいま再放送のリクエストをポチッと♪
では、今年もよろしゅうです♪
by へどろん (2019-01-06 00:41)
へどろんさん、明けましておめでとうございます。
う~見逃しちゃったんですか~
でも、今までの『名盤ドキュメント』も何度か再放送しているので、今回も大丈夫だと思われます!
へどろんさんのRRRS!ですが、昨年の動画もまだ観れてないので、観たら必ずnice!をば押したいと思っております!
今年もよろしくお願いしますm(__)m
by Speakeasy (2019-01-06 01:03)
あけましておめでとうございます。
このアルバムは当時カセットテープで購入しました。
ラジカセでビクターのヘッドホンでよく聞きました。
当時ゴダイゴとYMOは少年たちに大人気でした。
YMOの人気は爆発的でしたが一瞬だったような。
1stの東風が好きです。
しかしよくマニアックな番組をチェックされましたね。
by don (2019-01-06 16:43)
donさん、明けましておめでとうございます。
カセットテープですか~!
番組の中でいとうせいこうさんが言っているのですが、この『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』が発売された1979年は、ウォークマンが発売された年でもあるのです。
まさに時代を象徴する音楽だったのではないでしょうか?
ゴダイゴ懐かしいですね~と言うか、この前、映画『銀河鉄道999』のブルーレイ・ボックスを買ったばかりです(笑)
確かに、YMOの人気は一瞬だった気がします!
「ライディーン」で増殖したファン層が、中期の『BGM』と『テクノデリック』辺りでゴッソリ居なくなったからではないでしょうか?
中期は実験的であり意図的に大衆から距離を置いたのが分かります。
しかし、後の世界への影響力と言う意味では、ゴダイゴと比べてしまうのが可哀想な位、YMOに分があります。
そうなんです!めちゃマニアックでした(笑)
この『名盤ドキュメント』シリーズは毎回重箱の隅をつつきながらも、初心者を置いてけぼりにせず、観た人を満足させてくれる丁寧な作りが印象的です。
by Speakeasy (2019-01-06 18:24)
今度のはリマスターでSACDということですけど、
音質的には改善されてるかもしれないけど、
もう全部持ってるしパスでいいかな、と思ってます。
それよりラストコンサートの映像を出せ!
と私は言いたいんですが。
by lequiche (2019-01-12 22:38)
lequicheさん、(今更になりますが)明けましておめでとうございます。
私の場合、プレーヤーはSACDの再生が可能なのに、アンプ&スピーカー込みのホームシアターがSACDの音声を認識してくれないと言う状況ですので、今回のリマスターは買っていません。大体、紙ジャケで2度もセット購入していますし・・・(笑)
ラストコンサートとは、1983年の散開(解散)コンサートの事ですよね?
当時、テレビで観た記憶があります。
確かに再び観てみたいですね〜!今何をどう感じるのか確かめたいです。
by Speakeasy (2019-01-12 23:46)
そうです。散開コンサートです。
VHSで出ただけでもちろん廃盤。持っていません。
映像って何か出しにくい理由があるのでしょうか。
by lequiche (2019-01-13 00:54)
lequicheさん、お早うございます。
そうですか〜VHS以来パッケージ化されていないのですね!
多分、NHKが権利を有している気がしますので、40周年記念の気運に乗って、NHK側が重い腰を上げてくれる事を祈ります。
てか、NHKさんお願いしますよ〜(笑)
by Speakeasy (2019-01-13 08:08)
レコードコレクターズを読んでいたら
散開コンサートの映像がなぜ出ないかわかりました。
そのときの衣装がナチスの制服を連想させる
デザインだとのことですので、
それで自主規制しているのではないかと思います。
by lequiche (2019-01-29 02:08)
lequicheさん、こんばんは。
ああ、当時からナチスっぽい衣装だと思っていましたが、そう言う事なんですね!
自分も今月の『レコードコレクターズ』でYMOの映像関連の記事は読んだのですが・・・気付かなかったです(笑)
2号連続のYMO特集ですので、来月号も楽しみですね~♪
by Speakeasy (2019-01-30 21:44)